「むぎもん」の商品開発は、料理教室で多くの現代人、特に子育て中の母親たちが抱える「手作りしたいのに時間がない」という現実的な課題から始まりました 。むぎもん開発者の中尾加奈美氏に、麹製品を通して伝えたい「手作りの大切さ」と、ブランド誕生の裏側にあった思いを伺いました。

 Q1. 料理教室から商品販売へ移行したきっかけは何ですか？

A. 料理教室をずっと続けている中で、「商品を販売してみたら？」と周囲に勧められたのがきっかけです 。

最初は、お店とかに縛られたくない、飲食は絶対したくないと思っていたのですが 、生徒さんたちからの後押しもありました 。

Q2. 忙しい現代のお母さんたちへの思いが、商品開発の原点にあるそうですね。

A. 私がずっと20何年間か料理教室をしていて、仕事で忙しいお母さんたちが、手作りしたいけれど惣菜を買って帰るという現実を見てきたんです 。
子供たちは、お母さんがご飯を作ってくれるのを食べるのが、すごく心の安らぎになるんです 。

Q3. 手作りが子供の成長に大切だと考えるのは、どういった理由からですか？

A. お母さんが台所に立っているとき、子供たちは食材を切る「音」や料理の「匂い」など五感で感じることで安心感に繋がっていくと思っています 。

だから、仕事も大切だけど、どうかして週に一度でもいいから、お母さんが台所を売って、いい匂いをさせてくれるきっかけを作ってあげたい 。

Q4. なぜ「麹」が、忙しいお母さんたちを助ける鍵になると考えたのですか？

A. 私自身も子育てしながら仕事をしていたので、お母さんたちの忙しさがすごくよくわかるんです 。

麹を使えば、調味料がシンプルで済むので、いかに簡単に手作りご飯が作れるかという方法をお伝えできると思いました 。ご飯を作ることを苦にせず、イライラせずに作れる方法をずっと考えていました 。

まとめ

むぎもんは、単に発酵食品を販売するだけでなく、「忙しい時代でも、週に一度でも手作りしてもらえたら嬉しい」という 、開発者の切実な願いから生まれたブランドです 。麹の力を借りて調理をシンプルにすることで、親子の心の安定に繋がる「手作りの時間」を提供し 、日本の発酵文化を未来へ繋ぐ架け橋になりたいと考えています。

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